立ち止まったまま

四十九日から1週間たった。あの日を堺に前に進むはずだった。そうしようと思っていた。
なのに、あかん、全然あかんやん私。なにやってるんやろう。何にもやってない・・・何をしたらいいのかさえわからん。
さすがに、いきなり号泣することはなくなっては来てるけど、「もう大丈夫」なんて言えない。
こないだも、銀行さんが来て「雨の日はワンちゃんのお散歩大変ですね」て言った。「もう亡くなったからその心配はもうしなくていいのよ」って笑顔で言った。なのに・・なのに・・帰らはって一人になった時に予想もしなかったのに涙があふれ出た。不意打ちはいかん。    最近になってお昼間、ほんとに一人なんだなって思う。今まではルーちゃんがいたから、鍵なんて掛けなくても全然怖いとか用心とかって考えもしなかった。チャイムの音に誰よりも先に自分で戸まで開けて出て「ウォンウォン」吠えて来る人をビビラセていたから、誰が来ようと怖いなんて思ったこともなかった。     もう私を守ってくれてたルーちゃんはいないんだ。

2日ほど前、レンガさんが「ルッチンには悪い気がするけど、俺はだいぶルーっちんが居ないことに慣れてきた。いままではついつい、居た場所を目で探してしまってたけど、このごろは いないんやって思えるようになってきた。」って言った。

私は・・私は・・・寂しいねん。